文明の華開く/這 いずる
 
その華
可憐にて強かであり
根強く我が地に生え
心無いものが散布する除草剤にも耐え
踏みつけにも負けず

この地
我が血より
出でし文明の華よ

その華我が心を豊かにし
その華我が身を恍惚とさせる

文明よ新たなる光輝
光を浴び目がくらみ
人が持て余す
乱雑な争いの種となり
そこに咲いたものは真に文明の華か

文明
我が血より出でし文明の華は
持て余し争いを招く恍惚のものではなかったか

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