SENTIMENTAL COUPDETAT/本木はじめ
 
にいる


ブランコのチェーン壊れて空中の最も高いところですじんせい


停滞す冬の曇天生きることとは変わることなの冷めた珈琲


坂道は暑さを喚起させるけど滑るまもなく過ぐるひとびと


のんびりと仔猫になって惰眠する魚雷は進む彼の国の海


一時間で煙草ひとはこ開けたあとあとに残ったわたしの呼吸


腕が折れ真逆に曲がりしなやかにせつなく交わすそんなさよなら


まぼろしをほろぼしなさい嵐の夜みぎもひだりもうしないなさい







戻る   Point(18)