銀河/黒木アン
 
ずに
世にでたことも知らずに
往生によろこび
いづれのどこかで
御仏は花園の星に

それを思えば
明日去るとしても
生ききってみたいと

もう力いれなくても
よくなった時
見るもの聞くもの
あの故郷がよみがえり

むかしむかしの
影ふみあそびに
満足した子の心にもどり
だいだい色に
染まります空に
群れをなす鳥も凪になり


そして大きく
一つ息をすいまして




未来へ残した
「雨ニモマケズ・・・」
奉仕の心
いまふたたび
銀河のように
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