折れた光り?/信天翁
 
  歌声はなく詩歌も聴こえない
        瀕死の裏通りで
    一日がさみしいながさに
     北風はつむじをまげて
       「不平を云うな」
      「不満を抱くな」と
北極圏の一角からこだまを漏らす


  それはウラノスの鼻歌なのか
           それとも
     今しがた飛んでいった
野鳥の羽ばたきだったのだろうか
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