昨日の思い出/
チャオ
透き通るくらい真っ白なコンクリートの空。
ため息を我慢している満員電車の人ごみ。
電車の窓から朝日が差し込む。
座席には眠り込んだ人
話し続ける人
うなだれる人。
目的地につく頃には
思い出していた約束も忘れる。
店頭に並んだビデオは
リピート再生し続ける
そのとき、君の百メートル先
君が五秒後に迎える世界
変わらずに営業する店頭の
変化し続ける今日のために
忘れられない思い出が支配する
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