見送る/文字綴り屋 ひじり
 
悲しくないと笑う私 
変な奴だと君も笑う 
悲しすぎて笑うしかない時 
寂しすぎて笑うしかない時 
頬をつたう涙を隠れて拭いながら笑う 
それでも笑うのは 
君が旅立てるようにするため 
振り向かずに歩けるようにするため 
人は自分よりも大事な人を見送る時 
笑うのだろう
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