胸が躍る/
ときたまこ
私は機械と歌う
遠い彼の方角を向いて
ずっと前から知っている歌をなぞるように歌う
たくさんの口を見てきた
たくさんの歯に噛みつかれた
それでも君は私の瞳を綺麗だという
たった一つの心を動かすのに
大掛かりな仕掛けはいらない
私がまた一つ嘘をついても
明日にはきっと青に変わる
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