君に会いたい/
terada takeharu
この惑星にはもう僕の手に届かないものがたくさん
今は届いているものも
かつて届いていたものと同じように
僕の手のひらから消えていく
夜中、月明かりの下で潮が満ちては引き
多くの微生物が生まれ変わる中で
棺桶が用意されている場所に
一歩一歩近づいていく
できるだけ賑やかな棺桶にしたいのだが
このぶんだと殺風景な旅立ちになりそうだ
はっきり言おう
あまりに寂しいよ
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