アディオス、神様/yamadahifumi
の世界を壊そうとする私達大人の営みが
そしていつだって子供達は
大人のする行為を模倣するだけ
もし、世界が壊れたら
その時、また新たな世界が顔を出す事だろう
その時、私は名を失い
おそらく、「君」になっている事だろう
その時、全ての花々は沈黙し
そして人間の代わりに神が降臨する事だろう
神になろうとして失敗した人間達の代わりに
どの人間よりもみすぼらしい神が
そしてそうした神はぼろきれ一枚まとって
また、一から世界を建設する事だろう
世界を言葉として、それを崩壊させた
かつて存在した人間達のその代わりとして
そして、我々はその時にはもはや
単なる言葉の遺跡となっている事だろう
そしてそこには一つの言葉も読み取る事ができないだろう
そう、それは今や、単なる「もよう」に変わってしまった
何故って、それを読み取る者が誰もいないから…
※※※
「アディオス、神様
もう一人の『神様』によろしく」
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