笑顔の糸/藤鈴呼
細く 永く 棚引く頃
踏切で 立ち止まる
行く手を 阻まれたから
仕方が無く 留まるのだ
ここが 線路ではなく
箱型のロボットでも 横行する
未来基地だったならば
どんなにか 良いだろうと 妄想しても
点滅ランプは 消え去らず イライラも 募る
ワイパーに 絡まった 蜘蛛の糸が
幼心の誘惑を攫った 綿あめと 同化してる
どうかしてる
そんな瞬間の恐怖を 抱きしめながらも
もう一度だけ 笑う
あと 一度だけは 笑うのだ
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