窓に何を探す?/瓜田タカヤ
朝、カイリ(俺の子、当時3歳)を保育園に送った後、カミさんの病院へ行く。
荷物はすでにまとめられていて、俺はそれを車に詰め込んだ。
カミさんと少し話をして、看護婦さんにお礼を言って病院を後にした。
カミさんは点滴をはずせないために、なんと救急車で向かうのであった
俺は家の車で、カミさんが向かう県立中央病院へと向かった。
カミさんは2人目の子供を身ごもっていたのだが、子宮筋腫の為に
2階建ての小さな個人病院から、巨大な県立中央病院へと移ることになったからである。
毎日この個人病院へ子供と来て、子供と帰る日々が続いていた。
いつも帰り際、外に出てから、必ずカミさ
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