唄はかすれて/信天翁
 
      それは 束の間だった
    ときいろの「時」を仰いだ
             年台も
    にじいろの「空」を眺めた
             季節も
そして 謳歌を暮しに響かせたのも

それなのに いまや
   うとましく 責めつけるのだ
        せせらぎもしない
   卒寿の淵に ただよっている
おびただしい セピアの スライド
               が
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