月と炎(改稿)/
草野大悟2
ゆきをふみしめ
しずけさが
のぼってくる
あおくひかる
あしあとをのこして
あのときが
あるいてくる
天につづくみちのかなたに ひとり
果てのみずうみに ひとり
まんまるな月が
うかんでいる
ながいながい ながいときを
はぐくみあってきた
ひとり と ひとり が
炎となってとけあい
こころの星雲へと
かえっていったのは
しーん、というおとのする
たしかに
こんなよるだったよね。
戻る
編
削
Point
(4)