死を想い書き巡らす詩/komasen333
死ぬ時が来たとして
痛みを抱えているのか
苦しみを抱えているのか
その時の自分はどんな感覚なのだろうか
想像しても
想像しきれない
死ぬ時の体調、心象、環境、諸々
読み切れない未来のその瞬間
時に思い浮かべ
時に想い掬い取る
死ぬ時の その時の 想いを 漠然と 厳然と
ついて回る
油断するとちらつく
どこからともなく漂ってくる
死の匂い、死の色彩、死の陰影
死ぬ時が来たとして
駆け巡るのだろうか 走馬灯
人生を振り返る時間はあるのだろうか
人生を振り返る心境は残されているのだろうか
人生を振り返る余裕は許されている
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