蕾/nonya
己の罪の数だけ
要らぬ蕾をつけるがために
言葉と孤独を闇に吐きつつ
切ない光合成を繰り広げる
届かぬ時空に
半端な想いを投げ上げて
何もつかみ取れない握力を
夜毎くどくどしく恨み明かす
ままならぬ指づかいと
使い古された形容詞
伝わらぬ揺らぎと
狂おしい皮膚呼吸
咲いたところで
たかが徒花
季節が巡れば
散り果てると知りつつも
固く結びすぎた蕾は
後ろめたさを花弁に秘めて
誰かの眼差しに追いすがり
咲き惑う
色はすでに移ろい
匂いはとうに醒めても
未だ飽くことを知らずに
咲き焦がれる
戻る 編 削 Point(18)