終わっちゃった/flame
 
音をたてて何かがバキバキとブチブチと壊れた。

誰かが僕の前で話してる。

もう誰の声も今は僕に届かない。

時が経てば壊れたものの痛みを感じるのだろう。

でも今は何も感じない。

膝が盛大に笑っているよ。

涙が遠慮もせずに流れているよ。

外では雪が降っているんだって。

今じゃ寒さなんかには気付かない。

心と体はどうやら仲が悪いみたいだ。

今は何も浮かばないよ。何も残ってないや。

今の自分に出来るのは膝が笑い、涙を流す、笑うことだけみたいだ。

なのに心臓は悲鳴を上げることもなく僕の胸を常に叩く。

ゴメン、?、誰にゴメン?

もう分からない。

どんどん小さく、小さくなっていく。

後に残るのは僕という名の灰。
戻る   Point(2)