氷る言葉/
衣 ミコ
あなた、まるでけもののように
身も心も捧げた私から
ついに命まで奪おうとした
どこまでも欲深い、そのこころ
窓の外の細い柊の枝に
積もってゆく白い
雪の綿が視界を埋め尽くしたら
愛することさえ
忘れてしまおうと思います
氷の結晶のような
あなたの言葉たちは
暖炉に焼べて
わたしのせいになった
すべての悪い事を
冷え切った
胸の奥にしまって
指先の感覚が戻るまで
それまでは
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