庶民の味方/灰泥軽茶
 
餃子がね
とっても美味しいんだよ
昔ながらの佇まい
町の人達が
あちらからこちらから
電話も鳴って
店先で
生か焼きかを選んで買っていく

ラーメンとかもあるけれど
餃子二人前とライス大
三種のタレ
ついてくるスープ
お冷までが堪らなく喉を鳴らす

シンプルな満足感に
日々の活力が生まれて
ぷるんぷるんになって
鼻唄と
吐く息は餃子そのものだけれど
へへんと笑い
夕闇に溶けていく







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