好きなのは髪形とか/たにがわR
君の好きはラインのように連綿で「おつかれさま」から始まっていく
何処が好き、などと言われてしまう午後「髪形とか」と、かえす私は、
僕というつばさが嫌いで、そんな時 JPOPが好きだったんだと気づく
めぐすりを二階からさす不敵さで、わ、わ、わたし今日もお慕いしてます
もっと自由にしてくださいという私信、今日も二度寝をしてみる午後
背負うべき教科書少しとりかえて思いのヴァージョン下げてみたんだ
靴ひもを結ぶようにはじまって、私の好きは春にほどける
空と陽がじゃれあってあがる気温など、炭酸水の泡のように、と
僕たちはきょうも蝉のこえひとつきき、死ぬこと少し一歩近づく
過去形で語られてしまうこの夏はクビキリギリス泣き声だけで
そう、秋が来ること少し教唆して雲の陰間に彼岸花さく
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