がうでぃな さざなみ/るるりら
 
おびただしい雫という雫が
都市と都市の間で あらゆる物と物の間で
たがいに伴を呼ぶ
満月のような視座で みえないその糸に命を与えようとしている男のポエジは
蜘蛛の意図のよう
雫と雫がつながりは 遠い宇宙の果ての
違う星との雫をも 編み込んでゆく
あら わたしのうでがひかる
わたしの踵やわたしの指先でも
ポエジーが
また 糸を吐き出しているよ

ゆるやかに曲がり
思考の湾曲の設計図は
なまめかしい艶書となり
いまも先端であらたな せいめいせんを結んでいる
聳える楼閣 亜嗚呼 桜陀腑亞実里亞って書いちゃお
うごめき たゆとう正めいせん宇宙の心臓めがけ
そびえろ群像 
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