雨の日/葉leaf
 



雨の日に、僕は雨粒の音を数えている。僕が数えられるよりももっと速く雨粒は降ってくるし、遠くの雨粒の音はよく聞こえない。それでも僕は雨粒の音を数えている。自分の感性の平原、その静寂に一番響く雨粒の音を探している。全てがほとんど同じであろう雨粒の音の中で、この世の正と負との境界を厳密に突くような雨粒の音を、たった一つでも聴き分けることができればいい。

雨の日に、僕は家の中で外を想像している。外は禁止されていて、不思議な権威をまとい、何やら神秘的なふりをするものだから、僕はそんな外に疑問を感じるし、そんな外をほっておけない。雨に包まれた外をどこまでも思い出していく。あの道をたどればあの
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