パンティラタウン/竹森
になればチョコレートパンツをあなたに穿かせて私がそれを舐めて溶かす。
私たちはパンチラを許そう。言葉ではなく行動で表そう。
あなたはパンツの上に短いけど短すぎないスカートを穿こう。
私は丁寧にスカートを捲ろう。蜜柑の皮を剥くよりも丁寧に。捲った先に白い糸切れが残らないように。
パンチラという言葉に飽きて来たので、パンティラとも言ってみる。
見た事があると誰もが言うが実証はされていないパンティラタウン。
そこには男ばかりが住んでいる。彼らの誰もがパンティラの存在を何よりも身近に感じ、
四六時中きょろきょろと辺りを見回しているのだがどこにもパンティラを見つける事ができない。
パンティラとは一体何なのか。男どもの憧れの象徴。
哀しい事に、外部の誰にも見つけられないこの街の名称がパンティラタウンであることを
街の住人は誰ひとり知らない。
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