帰り道/灰泥軽茶
 
偶然昔通っていた
職場から自宅への帰り道に合流する
そこは堤防沿いの道だから
明かりもなくて真っ暗で
よく夜空を見上げながら
自転車ですいすい帰っていたのを思いだす

今も変わらず何かに成功したり
お金をたくさん稼いだ訳じゃないけれど
夜空は広くて大きくて
私の気持ちもどんどん広がっていき
あの頃の気持ちと今の気持ちが重なり
私は今もこうして生きているだなあ
と少し嬉しくなる
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