花の色は移る/
ときたまこ
私、三角形の上にいるって
前に言っていたかもしれないけれど
やっぱり底辺がお似合いだよって
誰かに微笑まれてる気がするんだ
頂点の上で生きるなんて
ソンナキヨウナコトできないよって
私、他人を好きにはなれないから
いつだって憧れていたい
想いは膨れて
いつか色がついたとして
君が握っている手が、
私の一番知っている人だと願うばかりで
寂しいよって笑いながら
月をかじったらわかるとしても
たぶんこの脳みそは
考えるためには作られてはいない
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