星を注ぐ/
草野大悟2
毎晩この時間になると
小さな星のうかぶ
銀河を注ぐ奴がいる
注がれる女は
眠りのなかで
星の声を聴いている
星の声は
色をかえ
姿をかえて
女の胃袋に吸い込まれてゆく
毎晩この時間になると
小さな星のうかぶ
銀河に還るものたちがいる
祈りのなかに
命を繋ぐものたちがいる
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