敗因その1/KEIKO
 
絶対いやや
絶対離れたくない
あんたが去っていくて言っても
うちは今まで通りあんたの家に通う
いつも通りご飯作ってお風呂沸かして
待ってる

あんたの好きなもんを知ってるんはうちだけやし
うちの嫌いなもんを知ってるんはあんたしかいやへん
せやから、いかんといて
うちを一番そばに置いといて
離れんといて

この言葉を一緒に居るときに
素直に言えてたら
うちから別れを切り出すことはなかったのに

うちはせかっくの気持ちを
一生に一回かもしれへん気持ちを
閉じ込め過ぎて
それで
潰れてん
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