気がつくと何かに祈ったり戦ったりしている/ねことら
エアコンのごーっという低い音で部屋はゆらめいて、またたき、のような、わたしたちは、いつもまたたいて、細いろうそく、生まれたての火のよう、なにもかもつけっぱなしで、スイッチも、感情も、きもちいい仕草や、こころ、うまくいくことはなく、清潔でありふれたこの町で息をして生活しているのだった、わたしたちだった、
ストーリーは短く、どのタイミングでも閉じている、液晶越しの世界、うろうろと形作ろうとして、一間にこわれるせつないデータのくず星のかけら、を、なめるように生きのびる、わらったり、ないたり、したい、わたしも、息をするのにせいいっぱいで、わらうことを可能なシステムをう
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