詩は現実逃避ではない/葉leaf
詩を読むことで日々の疲れを癒す。詩を読むことで嫌なことも忘れられる。詩はそのように、美的快楽を生み出し、人々の日々の現実生活を忘れさせてくれるもののように思える。また、詩を書くことに夢中になる。良い詩が書けると非常なストレス解消となる。詩はそのように、人々を束の間の遊戯の空間に連れ出してくれるように思える。要するに、詩を書いたり読んだりすることは、人々の美しい夢であり、人々の現実逃避に役立っているように思えるのである。
これはある意味正しい。確かに短期的に見れば、つまり詩を書いたり読んだりしているときに限って言えば人々は現実逃避しているだろう。だが、長期的に見れば、詩を書くことや読む
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