独りの夜が明ける/はて
一つの夜の中に生まれる物語を
取り留めもなく繋げて
理由を探して
残された光の残滓に縋りつく
寄りかかる椅子の心地よさ
ルーツを辿る 視線の先の
ガラスに埋もれた憧憬
「あの日」から離れられない錯覚の中
継続する時計の針の音
累積する日々
ひとつのよるのなかにうまれるものがたりを
とりとめもなくつなげて
りゆうをさがして
のこされたひかりのざんしにすがりつく
よりかかるいすのここちよさ
るーつをたどる しせんのさきの
がらすにうもれたしょうけい
あのひからはなれられないさっかくのなか
けいぞくするとけいのはりのおと
るいせきするひび
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