混迷/文字綴り屋 ひじり
 
本当に疲れてて
疲れたと言うのも
疲れすぎて出来ない

それでも
貼り付いた笑顔は
空々しく
口角を上げている

本当は逃げちゃいけないのに
何とかして口実を見つけ
前を向くのを躊躇っている
時間の流れに
身を任せるのは楽だけど
誰も責任を取ってくれないこと
誰も保証してくれないこと
そんなことは嫌というほど
身に沁みている
だけど
笑うよりも楽で
泣くよりも苦くない

ちょっとだけ休みたいと
目をそらし続けて
もうどれくらいの時間が
経ったのだろうか

まだ私に零れ落ちる涙と
叫び続ける声があるのだろうか

もう時間だね
泣いても笑っても
たった一度の人生だから
行けるところまで
行ってみようか
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