伝えたい言葉は雪のように降り積もる/文字綴り屋 ひじり
の瞳に映る君の姿から
どんなに足掻いても
形を変えることは出来ないと
君は思っているからなのか
だから見えないふりをしているのだろうか
運命だったという
まるで逃げ道みたいな言い訳を
君は掴む前から用意している
いいさ
季節は巡る
春もいつかは夏に変わり
涙も凍る冬になる
だけど
また季節は巡るんだ
春はまた訪れる
ただ目を瞑り耳を塞いでいても
春の息吹は君の肌に
そよ風を贈るだろう
春の息吹は君の手を
温めてくれるだろう
だが同じ春はない
暖かさも花の香りも
同じようで違うのさ
君はどんな春を感じたいのか
君はどんな春を過ごしたいのか
答えは君の内にある
誰も指図など出来はしない
ただ僕は見つめているだけ
ただ僕は思っているだけ
この雪が降り積もり
僕の姿が消えてしまうまで
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