天啓/砂木
 
くしが髪をとくように
そそぎこまれた陽の光を
たたずんでいる 木がかたどります
枝葉で すくっても すくっても
こぼれた思いが 根元に揺れて土を明るくし 

なぞり のまれゆく愁いに
はかりごとと 冷たく 風を流すのです  
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