歳の所為/
たいら
光陰矢の如し
またはキングクリムゾンの如し
テレビに映る見覚えのあるワンシーン
今年の正月特番の再放送だった
子供の頃は毎日が満たされていたから
一日一日が長く感じられるんだとか
そんなに満たされた子供時代だったかな
と、思い返しながら車窓の外の景色を見る
光が矢のように流れていく
時間に流される人間の如し
歳の所為
圧縮されていく余生への恐怖も
下らないことで決壊する涙腺も
年の瀬に心踊らなくなったのも。
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