雨の下/たいら
 
白い息を漏らしてさ
きっと走ってきたんだろうね
雨か汗か、それとも涙か
そんなに顔を濡らしちゃって

馬鹿みたいだね、鼠みたいだ
汚らしくて仕方ない
都会の隅でごみを漁る
君にお似合いだ

ごみみたいな私の為に
誰も居ない駅前で
冬の冷たい雨降る空の下
鼠みたいに震えて待つ君は

本当に馬鹿だ。
戻る   Point(1)