雨の下/
たいら
白い息を漏らしてさ
きっと走ってきたんだろうね
雨か汗か、それとも涙か
そんなに顔を濡らしちゃって
馬鹿みたいだね、鼠みたいだ
汚らしくて仕方ない
都会の隅でごみを漁る
君にお似合いだ
ごみみたいな私の為に
誰も居ない駅前で
冬の冷たい雨降る空の下
鼠みたいに震えて待つ君は
本当に馬鹿だ。
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