暮らし/
もっぷ
目覚めておはようと
一人暮らしのわたしが
暦に向かって言っていた
太陽のある朝だ
まぶしくもない北東角部屋で
冷蔵庫を開けて豆乳を
そして胃のお薬もきちんと
、神さまはこのはじまり方を
きっと
みとめてくださるに違いない
信じたら泣いていた
応えてくれるなにすらも
もういない、ふゆの部屋が
ついにきのうあの羽虫も
帰ってしまったことを
ことづてて静かに
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