鏡/葉leaf
 

ブログは鏡のようなものである。ブログには顔かたち、風采や風格が映し出されるし、一つ一つのしぐさ、その癖もまた映し出される。それだけではなく、ブログは無形なものに形を与える場所であり、目に見えない痛みや喜悦を空間の中に映し出す場所でもある。さらにその鏡の角度はあらゆる方向を向いていて、どこへでも出張していくので、いとも簡単に覆いをすり抜けて、秘された無数の果実を映し出していく。ブログは自分の根底にある栄養源のようなものをいくらでも吸い上げてしまう。
(自分はブログとコミュニケートする。自分の発するものがブログという鏡に正しく映し出されるとは限らない。このブログという鏡は、いびつでところどころ曇っている厄介な代物で、うまく自分を発信しないと予想した映像を返してこない。自分の未知の部分が鮮やかに映し出されたり、自分の誇らしい部分が曇らされたり、なかなか自分を手玉に取るのがうまい。コミュニケーションなどとっくに放棄しているのだが、それでも懲りずにどこまでも話しかけてくる。)


戻る   Point(0)