星石のこえ/クロヱ
ある夜 それはそれは窓の会話がひどくうるさい夜に
乱暴な風に乗り なにかが天井から落ちてきたようだった
パーンと心地の良い音を鳴らし 森丘の低い頂上にやってきた
あたりは靄がかかるように 焦げ臭い気がした
鼻歌交じりに駆けて行くと
円があり その中心に丸いものがいた
初めて見たその物体に (しかし内心では再会の気分だった)
心底 興奮をしていたので 一目散に近くに翔けて行った
「やあ! こんばんは!」
遠くを見やる彼の興味を引こうと 大声を出した
「きっと こんな夜だったよ」
彼は 口も動かさず言った
「えっ なにがだい?」
呆気に取られ あた
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