連綿 (四行連詩)/乱太郎
雲を取り払った空は青い平面
落ちてはこないアクリル板
そこに涙はなかった
そのさらに上で霞んだ声が聞こえる
降りてくることのできない渡りは
濯がれる術もなく
啼きながらその翼から羽を落とし
突き抜けていない空に無意を溜めてゆく
無意の風がなびくその処
形象と言う言葉は見つからない
渡りはねじ曲げられて映る単なる影の様だ
夕陽が転がる
傷つくことを懼れる青い空は
夜の訪れを許さない
それが何時からのことだったのか
アーケオプテリクスは未だ滅びてはいない
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