米粒大/
灰泥軽茶
秋の空は澄んでいて
すすきの穂も揺れて
淡い気持ちがどこまでも
流れていき
ぼんやり眺めていると
空は遠くへ遠くへのびていく
私はだんだんだんだん
小さく小さくなっていき
米粒に描かれた人のように
ちょんちょんと誰かも
わからなくなっていくのだけれど
ずっしりぎっしりどっさりと
お腹の下から元気が湧いてくるのだ
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