月と小熊/そらの珊瑚
 
木苺に僕が夢中になってたら ずるいよ母さん消えちゃうなんて

どんぐりをバケツ一杯食べた日は 僕の内からひしめく芽吹き

こんばんは独りになって見上げれば月も偉大なひとりぼっち

熊の皮かぶってるけど本当は自分が誰か誰も知らない

神様がいるならたぶんこの森が明日も生きて歌をうたうね

この広い世界のほんのかたすみのまあるい巣穴を幸せと呼ぶ




戻る   Point(12)