枯れない花/
ときたまこ
遠い遠い向こうに
あると信じて進むだけの日
彼の癖をなぞるように
右手の温もりを思い出す
好きだった笑顔はそうだ
どんな時も私のためにあった
いつか喉を塞いだのも
唇が閉じてしまったのも
私に歩く理由を与えて
宇宙を愛する意味を教えた
寂れた夜を壊して
新しい征服者になるために
強がりは必要なんだ
また君のように息をするよ。
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