冬の小道を吹く風を/
番田
風はどこに流れるのだろう
そんなことを
僕は考えていた 街並みは続いていく
誰もいない午後
路地を歩くと
一匹の猫を そして 見かけた
言葉は少ない 午後
人は行く当てを無くして歩いている
人がどこに行くのかを
思うとき 冬の
新しい温度が 僕が思う
僕の体を吹き抜ける 僕が一人で
その寒さを思わせる 街を
人の体のぬくもりを求めて
歩いてみても だけど
縁は何も見つからないのだが
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