晩秋/しげ
 
そらのおと
くもはそのまま
なにかがきこえた、そんなきがして

つちのおと
あしもとから
さくさくするこえが、おんどをつたえはじめると

みずのおと
ゆびさきから
さらさらと、きりさくはだざわりから

かぜのおと、
こもれびがほほにおちて
つかのまのぬくもりに ぼくはそらをみあげる
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