友だちの友だちとしらない友だち/さわ田マヨネ
いいんだけど、
そのイタミネーターがあまりにもぽんこつだ。
ためしに好きなアイドルについてたずねてみると、
イタミネーターはウウゥって変にどもってしまうし、
ウイーーーーンて変な機械音が鳴りあがるばかりでそもそもちゃんと歩けない。
なにかにすごく似ている気がして、
だからなかなか憎めないでいたんだけど、
それがいつか庭先に埋めた、
ガンプラの面影をひきずっていることにちょっとして気付く。
出会った頃のフォルムからは大きく崩れてしまっているだろう、
地中に埋まったままのそいつを、
僕はもう手にとることができないでいた。
○
ひっかかってたというか、気にはなっていたんだと
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