友だち/2012
ことらしかった
僕はそこで友だちに再会した
「いったいどういうつもりなんだい」
友だちは言った
「はぐれてしまったのは仕方ないとして、君は合流が遅すぎるんだよ。
【友だち】という契約を甘く考えているのではないか」
僕は謝るしかなかった
友だちは言った
「もう、君と行動をともにすることはない。契約は破られた。
他の誰でもない、君自身にだ」
僕は石臼を思い出した
僕はもう一度挽き砕かれたいと思った
永劫回帰する選択接続
嘘事と星屑が砕かれ合う絶え間なき幻視の再生成
(お互いに)完全に忘れてからの 「はじめまして」
(お互いに)完全に忘れてからの 「はじめまして」
「再帰的近代」が招来する、疲れ切った今日というこの一日を
さあもう一度
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