「哲学ごっこ」2014.08.24 (6首)/もっぷ
 
十年は履き続けたか吾がブーツいのちの終わり見えてきた朝


原風景がなぜか田んぼの都会の子いつかの旅の思い出なのか


「時間(とき)は在る」「いや時間はない」論じ合い夜明けもなくて無限だった日


遠い瞳(め)のテディかなしく傍らで眺めている日のケータイ作歌


すぎてゆく本のなかでの出来事が大好きだった父いまは骨


哲学は白黒じゃないと君は言いコーヒーに角砂糖を落とす


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