盛り雪/藤鈴呼
 
陽射しの向こうが 白すぎて
目の前の あなたが 暗く見える

思いが 暗いからでしょうか
こちらがわの 会話が
もしかして 五月蠅すぎますか

そんな風に 耳を塞いで
何から 逃げて いるのです

よもや 受け入れて いるのですか

これ程までに 圧迫された 窓が
苦しいとも ヒモジイとも 発せず
淡々と 此処に 有るのです

担担麺が 運ばれて 来ましたよ
ちょっと ピリ辛風味が 御愛嬌
あなた ムセナイデ くださいね
もう 二度と あんな事
蒸し返しませんから

あなたも わたしも
ただ ただ
ゆっくりと 積もる 雪玉を
見つめて行ければ
それで 良いのです

それで きっと

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