感情の色彩/
大島武士
目まぐるしく移り変わるけれど
この人生が映画だとして
同じシーンは二度と来ないけれど
映画の中でも映画を観ながら
ビデオテープを巻き戻しては
チャプターを前に一つ戻しては
そこから何かを学び取る事は
命が尽きるまで可能なはずだから
季節が廻っていくのを許せるように
失われていくものを 一歩歩くごとに掬い上げながら
人もまばらな 平日の休日の
いつもの街を歩いていくのさ
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