ホムンクルス/和田カマリ
 
僕はどうしたと言うのだろう
誰もが帰宅した夜の事務所
好きなOLさんのいすに座り
彼女のカーディガンを匂いながら果てた

その後始末のティッシュの処理を
思い出せないでいる
ちゃんとトイレで流したのか?
まったく覚えていない

それどころか会社中の照明も消され
事務所に閉じ込められた僕は
この部屋でもうじっとしているしかなかった
部屋の中は栗の花のにおいで満たされていた
やっぱりどこかに置き忘れているんだ

高身長で貧乳の彼女を思いながら
一気に昇りつめたまでは良かったが
精液や陰毛をたっぷり含んだ
肝心のティッシュの処理を怠ってしまったのか
それとも無意識
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