街はずれの譫言(四)/
信天翁
加齢にせきたてられ
老化にさいなまれ
しののめの 青いひかりも
知らず 解らず
レム催眠に 翻弄されている
おらが 真夏の 赤いゆめものがたり
赤面のリグレットが 呟くかのように
黒衣のカルマが うそぶくかのように
そうだ きっと転倒しちまったんだ
深夜の霊魂と 真昼間の肝胆とが
おゝ 切断されたんだ 重かった期待は
あゝ 焼却されたんだ 厚かった緞帳は
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